船性能の解釈2
みなさん、こんにちは。
早速、昨日の続きを書いて行きましょう。
早く仕上げないと年が明けちゃうし!w
復習の意味で、再度同じSSあげておきます。

内容の復習です。
昨日は船の名前、船種の他に帆の事を書きました。
縦帆と横帆のそれぞれの特徴を書いた訳ですが、肝心の「性能の読み方」にはなっていませんでしたね(汗)。
補足しておきますと、船の性能値は数値が大きいほど良い。
縦帆の669とか横帆の368は、船の推進力、つまり前に進もうとする力を表します。
櫂船については帆性能の他に櫂力がある、と言う事も書きました。
推進力とは、車で言えばエンジンの馬力。
マラソンランナーで言えば脚力と言うところでしょうか。
前に進もうとする力が大きいほど、速いと言えそうです。
では、ちょっと先に進めます。
引き続き水色の枠の部分をやりますね。
縦帆を表す白い三角の下、青い矢印があります。
これは「旋回」性能を表します。
旋回のしやすさですから、つまり曲がりやすさ。
船は帆に受けた風力を原動力として、または櫂力を原動力として常に「前に」進もうとします。
実際には、直進しかしない船はあっと言う間に陸地に激突、座礁しますからどうにかして進行方向を曲げたい。
そこで、船には「舵」を取り付けます。
船尾の水に沈む部分に板をくっつけて、これを左右に振ることで水抵抗を利用し、船の進路を右に左にと変化させる装置です。
この時、船体の水に沈んでいる部分は、回頭するために右舷と左舷に受ける水抵抗に差が生じます。
個人的な解釈ですが、旋回値を上げる、と言うのは船底の形状を調整して、この水抵抗を減らすのではないかと思っています。
抵抗が減れば、船の回頭はより素早く、スムーズに、しかも減速しないで曲がることが可能になるはずです。
さらに、こうして回頭時の水抵抗を減らす形状は思わぬ恩恵ももたらします。
つまり、発進時の加速性能につながっているんですね。
高い帆性能で受けた推進力を、水抵抗と言う逆の力で殺されないため、風力をダイレクトに加速力に転化する事ができます。
ちょっとまとめてみます。
旋回が高いと、発進時の加速が速くなる。さらに回頭時に減速しにくくなり、回頭が早い。
と言えそうです。
プレイヤーとしては、発進時のノロノロ運転の時間が短く、早くトップスピードに乗れるのでストレスが少ない。
また、急激な進路変更(海賊を回避したりとか、獲物を追跡する時とか)にすんなり対応して希望の航路に細かく対応できるようにもなります。
曲がる事で起こる減速もあまりしなくなるので、スムーズにトップスピードに戻れる。
旋回が高いと、良い事ばかりですね。
その右隣は海苔の缶に描いてありそうな分かりやすい「波」の形のアイコンです。
これは「対波」と言う性能を表しています。
船と言うのは、海や川を航行するものですから、常に波に晒されています。
波と言うのは、水のうねりが起こすランダムな力ですから、これを船体に受けると船が右に左に揺らされます。
正面から波を受ければ速度は落ちるでしょうし、かと言ってトップスピードの船を後押しするような高速の波はありませんから、速度上昇には有利に働くことはありません。
右に左にと揺れる船は、それだけ水の抵抗を多く受ける訳ですから、速度を落とす要因となります。
また、実際には洋上で受ける水の抵抗は波や向かい風だけじゃありません。
船底にはびこるフジツボや藻などの生物は、船底に凹凸を造り、これが水抵抗を増やす要因ともなります。
では、対波性能を上げる、と言うのはどういうイメージかと言うと…
これも個人的な主観で申し訳ないのですが、船体をツルツルに磨き上げ、藻やフジツボの付着を防ぐのではないかと思っています。
船が木造である以上、数百から数千の木の板を張り合わせて造るはずです。
そこには、自然素材の木材であるが故の反りや厚みの差、継ぎ目の凹凸があるんですね。
これを鏡面のように仕上げて行くことで、水がひっかかる凹凸を減らします。
さらに、水に濡れた木材は経年劣化と水の浸食による腐食が避けられませんから、これを防ぐために水を弾くための塗装を施します。
塗装材は木材の継ぎ目や木目を埋め、木材の劣化を防ぎ、さらに藻やフジツボの付着も防ぐことが出来ると思います。
こうして、長い時間水に浸かっていても、水の抵抗を増す要因を排除しつづける事が可能になります。
水の抵抗を受けにくくなれば、波も大きな影響を与える事がなくなるでしょう。
そして、この工程が、旋回と同じように速度に恩恵をもたらします。
もともと、波の影響を回避するために施した水抵抗減少への表面加工が、同時に速度減少の要因も排除します。
また、高い対波性能を有する船は、それだけ大きな波や揺れにも強いため、荒天時の航行が可能になります。
ゲーム上では、対波値が11以上の船は嵐航行が可能です。
対波が10以下の船で嵐航行するとどうなるかって?
やったことありませんヨ(-_-;)
水色枠の中の項目はあと二つ、対波性能値の右の歯車マーク、これは「装甲」です。
装甲なので、つまり船の外殻の硬さです。
この時代の大砲は、弾丸としてはただの鉄の弾を使います。
船体が木造なので、船体構造を破壊できれば敵船は沈没する。
現代の戦艦やイージス艦が装備しているような、高性能火薬込の爆破性能を持つミサイルは必要なかったし、まだ存在していなかったんですね。
そんな訳だから、装甲も高速で飛んでくる鉄の弾を弾ければもう無敵。
そこを目指して、鉄の板を張り付けたり、硬い木を使ったりしてとにかく「硬く」するわけです。
しかし、所詮は木材。そうそういつまでも鉄球を弾ける訳じゃありません。
そこで、船の外側に丈夫なロープで編んだ網をぶら下げる方法を思いつきます。
硬いだけの装甲の外側に網を垂らす事で、飛来する弾丸をふんわりと受け止め、速度を殺す訳です。
旋回上げに「舫綱」とか、対波上げに「渡し綱」とかは、僕の解釈では釈然としないチョイスですが、装甲を上げるための「防舷綱」は納得ですw
そして、最後が耐久力、です。
初級航海者養成学校でアラン教官も教えてくれましたね。
耐久力は船が船の機能を維持するために必要な最低限度の強度、に対する余剰強度を表します。
すなわち、余剰強度がすべて破壊され、耐久力が0になると、その船は船としての機能を維持できません。
つまり、沈没するんですね。
余談ですが、造船をやると船の材質、と言うものが結構重要になってきます。
ビーチ装材、チーク装材、ローズウッド装材など、基本的に木造が多いのですが、中には鉄張装材とか銅張装材なんてのもあります。
船の材質だよ、鉄だよ、銅だよ、と言われれば鉄張りは「鉄でできているに違いない。さぞかし硬かろう」と思いますが、船の材質は装甲値ではなく耐久力に影響します。
材質に金属が入る事で、構造強度を高めるんでしょうね。
さて、船の性能を見て行く中で、初心者の人が一番わかり難いと思う部分の紹介が終わりました。
初心者の方は成長も早く、次々と船を乗り換える事になるのですが、そんな中、親方売りの船では間に合わなくなってきます。
そこで、造船屋に船の建造依頼が来ることになるんですけど、「どんな船がいい?」と聞いても、初心者さんは何がなんだか分かりませんよね。
船屋の方がベテランで、船については良く知っているので、お任せで「とにかく良い船」でも良いのですが。
アナタにとって、どんな船が「良い船」なのか、船屋には伝わりにくいんです。
簡単でも良いから「積載が多くてできるだけ早い船。積載優先」とか「移動用のとにかく速い船」とか。
ちょっとした情報でも良いから、希望の船性能を伝えてあげてください。
そんな中、今回の記事を読んで「積載は多めが前提。戦闘能力は要らないから出来るだけ速い船。対波より旋回優先」などと少し細かい希望を出してくれると、船屋はやりやすい。
今回、依頼を受けた商用クリッパーは「積載は最大で、できるだけ速い船」でした。
条件として「急加速と調理室付がいい」と言う事だったので、サービスでG1まで持ち上げて、下の船ができました。
ベテランの造る船より見劣りするかも知れませんが、参考までに。
大ストームセイルとか、課金帆と呼ばれるパッケ封入の特別帆は使っていません。


よくできました、のご褒美は

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さて。
いよいよ今年も最後の日となりましたね。
みなさん、良いお年をお迎えください。
2014年が、皆様にとって良い年になりますように。
リアルでも、ゲーム内でも。
来年最初の記事は、書き残してしまった他の部分の紹介から始めるとします。
では、また来年!
早速、昨日の続きを書いて行きましょう。
早く仕上げないと年が明けちゃうし!w
復習の意味で、再度同じSSあげておきます。

内容の復習です。
昨日は船の名前、船種の他に帆の事を書きました。
縦帆と横帆のそれぞれの特徴を書いた訳ですが、肝心の「性能の読み方」にはなっていませんでしたね(汗)。
補足しておきますと、船の性能値は数値が大きいほど良い。
縦帆の669とか横帆の368は、船の推進力、つまり前に進もうとする力を表します。
櫂船については帆性能の他に櫂力がある、と言う事も書きました。
推進力とは、車で言えばエンジンの馬力。
マラソンランナーで言えば脚力と言うところでしょうか。
前に進もうとする力が大きいほど、速いと言えそうです。
では、ちょっと先に進めます。
引き続き水色の枠の部分をやりますね。
縦帆を表す白い三角の下、青い矢印があります。
これは「旋回」性能を表します。
旋回のしやすさですから、つまり曲がりやすさ。
船は帆に受けた風力を原動力として、または櫂力を原動力として常に「前に」進もうとします。
実際には、直進しかしない船はあっと言う間に陸地に激突、座礁しますからどうにかして進行方向を曲げたい。
そこで、船には「舵」を取り付けます。
船尾の水に沈む部分に板をくっつけて、これを左右に振ることで水抵抗を利用し、船の進路を右に左にと変化させる装置です。
この時、船体の水に沈んでいる部分は、回頭するために右舷と左舷に受ける水抵抗に差が生じます。
個人的な解釈ですが、旋回値を上げる、と言うのは船底の形状を調整して、この水抵抗を減らすのではないかと思っています。
抵抗が減れば、船の回頭はより素早く、スムーズに、しかも減速しないで曲がることが可能になるはずです。
さらに、こうして回頭時の水抵抗を減らす形状は思わぬ恩恵ももたらします。
つまり、発進時の加速性能につながっているんですね。
高い帆性能で受けた推進力を、水抵抗と言う逆の力で殺されないため、風力をダイレクトに加速力に転化する事ができます。
ちょっとまとめてみます。
旋回が高いと、発進時の加速が速くなる。さらに回頭時に減速しにくくなり、回頭が早い。
と言えそうです。
プレイヤーとしては、発進時のノロノロ運転の時間が短く、早くトップスピードに乗れるのでストレスが少ない。
また、急激な進路変更(海賊を回避したりとか、獲物を追跡する時とか)にすんなり対応して希望の航路に細かく対応できるようにもなります。
曲がる事で起こる減速もあまりしなくなるので、スムーズにトップスピードに戻れる。
旋回が高いと、良い事ばかりですね。
その右隣は海苔の缶に描いてありそうな分かりやすい「波」の形のアイコンです。
これは「対波」と言う性能を表しています。
船と言うのは、海や川を航行するものですから、常に波に晒されています。
波と言うのは、水のうねりが起こすランダムな力ですから、これを船体に受けると船が右に左に揺らされます。
正面から波を受ければ速度は落ちるでしょうし、かと言ってトップスピードの船を後押しするような高速の波はありませんから、速度上昇には有利に働くことはありません。
右に左にと揺れる船は、それだけ水の抵抗を多く受ける訳ですから、速度を落とす要因となります。
また、実際には洋上で受ける水の抵抗は波や向かい風だけじゃありません。
船底にはびこるフジツボや藻などの生物は、船底に凹凸を造り、これが水抵抗を増やす要因ともなります。
では、対波性能を上げる、と言うのはどういうイメージかと言うと…
これも個人的な主観で申し訳ないのですが、船体をツルツルに磨き上げ、藻やフジツボの付着を防ぐのではないかと思っています。
船が木造である以上、数百から数千の木の板を張り合わせて造るはずです。
そこには、自然素材の木材であるが故の反りや厚みの差、継ぎ目の凹凸があるんですね。
これを鏡面のように仕上げて行くことで、水がひっかかる凹凸を減らします。
さらに、水に濡れた木材は経年劣化と水の浸食による腐食が避けられませんから、これを防ぐために水を弾くための塗装を施します。
塗装材は木材の継ぎ目や木目を埋め、木材の劣化を防ぎ、さらに藻やフジツボの付着も防ぐことが出来ると思います。
こうして、長い時間水に浸かっていても、水の抵抗を増す要因を排除しつづける事が可能になります。
水の抵抗を受けにくくなれば、波も大きな影響を与える事がなくなるでしょう。
そして、この工程が、旋回と同じように速度に恩恵をもたらします。
もともと、波の影響を回避するために施した水抵抗減少への表面加工が、同時に速度減少の要因も排除します。
また、高い対波性能を有する船は、それだけ大きな波や揺れにも強いため、荒天時の航行が可能になります。
ゲーム上では、対波値が11以上の船は嵐航行が可能です。
対波が10以下の船で嵐航行するとどうなるかって?
やったことありませんヨ(-_-;)
水色枠の中の項目はあと二つ、対波性能値の右の歯車マーク、これは「装甲」です。
装甲なので、つまり船の外殻の硬さです。
この時代の大砲は、弾丸としてはただの鉄の弾を使います。
船体が木造なので、船体構造を破壊できれば敵船は沈没する。
現代の戦艦やイージス艦が装備しているような、高性能火薬込の爆破性能を持つミサイルは必要なかったし、まだ存在していなかったんですね。
そんな訳だから、装甲も高速で飛んでくる鉄の弾を弾ければもう無敵。
そこを目指して、鉄の板を張り付けたり、硬い木を使ったりしてとにかく「硬く」するわけです。
しかし、所詮は木材。そうそういつまでも鉄球を弾ける訳じゃありません。
そこで、船の外側に丈夫なロープで編んだ網をぶら下げる方法を思いつきます。
硬いだけの装甲の外側に網を垂らす事で、飛来する弾丸をふんわりと受け止め、速度を殺す訳です。
旋回上げに「舫綱」とか、対波上げに「渡し綱」とかは、僕の解釈では釈然としないチョイスですが、装甲を上げるための「防舷綱」は納得ですw
そして、最後が耐久力、です。
初級航海者養成学校でアラン教官も教えてくれましたね。
耐久力は船が船の機能を維持するために必要な最低限度の強度、に対する余剰強度を表します。
すなわち、余剰強度がすべて破壊され、耐久力が0になると、その船は船としての機能を維持できません。
つまり、沈没するんですね。
余談ですが、造船をやると船の材質、と言うものが結構重要になってきます。
ビーチ装材、チーク装材、ローズウッド装材など、基本的に木造が多いのですが、中には鉄張装材とか銅張装材なんてのもあります。
船の材質だよ、鉄だよ、銅だよ、と言われれば鉄張りは「鉄でできているに違いない。さぞかし硬かろう」と思いますが、船の材質は装甲値ではなく耐久力に影響します。
材質に金属が入る事で、構造強度を高めるんでしょうね。
さて、船の性能を見て行く中で、初心者の人が一番わかり難いと思う部分の紹介が終わりました。
初心者の方は成長も早く、次々と船を乗り換える事になるのですが、そんな中、親方売りの船では間に合わなくなってきます。
そこで、造船屋に船の建造依頼が来ることになるんですけど、「どんな船がいい?」と聞いても、初心者さんは何がなんだか分かりませんよね。
船屋の方がベテランで、船については良く知っているので、お任せで「とにかく良い船」でも良いのですが。
アナタにとって、どんな船が「良い船」なのか、船屋には伝わりにくいんです。
簡単でも良いから「積載が多くてできるだけ早い船。積載優先」とか「移動用のとにかく速い船」とか。
ちょっとした情報でも良いから、希望の船性能を伝えてあげてください。
そんな中、今回の記事を読んで「積載は多めが前提。戦闘能力は要らないから出来るだけ速い船。対波より旋回優先」などと少し細かい希望を出してくれると、船屋はやりやすい。
今回、依頼を受けた商用クリッパーは「積載は最大で、できるだけ速い船」でした。
条件として「急加速と調理室付がいい」と言う事だったので、サービスでG1まで持ち上げて、下の船ができました。
ベテランの造る船より見劣りするかも知れませんが、参考までに。
大ストームセイルとか、課金帆と呼ばれるパッケ封入の特別帆は使っていません。


よくできました、のご褒美は

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さて。
いよいよ今年も最後の日となりましたね。
みなさん、良いお年をお迎えください。
2014年が、皆様にとって良い年になりますように。
リアルでも、ゲーム内でも。
来年最初の記事は、書き残してしまった他の部分の紹介から始めるとします。
では、また来年!
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